12/04 交換つづく、夕暮れリアカーサーキット。

今日もリビングルームが「開店」。

店先には、パズルマットがすでに置かれてる。しばらく後に、市場の八百屋さんが交換に届けてくれていたものということが判明。

早速、昨日から大人気のレトロなイスを交換したいという方が、ソファやテーブルなどを持ってきてくれる。店員もリアカーをもって一緒に運搬。

今日も交換が繰り返されていく。イスが変わったとおもったら、その間にあのマネキンがもう一体やってきてギターがなくなった。その直後にマネキンはもっていかれた。記録が追いつかないスピードで部屋が変化していく。マネキンを運ぶ後ろ姿の格好よさに思わず写真を撮ってしまった。

マネキンを交換した方。Tシャツを売っていて、そのディスプレイに使うそう。

交換がされている様をみて、通りがかる人も店先の「WANTEDカード」をみながら、これなら家にあるわよ、という感じで話をしている。このペースだとしばらくすれば収集よりも交換のやりとりだけで部屋は変化しつづけていきそう。そうなっても、一日に一回は市場の中をリアカーをもって巡ろうという店員のルールが話し合いで生まれた。これ大事。

そのうちに市場の子どもたちが学校から帰ってくる。何気なくリビングルームに来ている。何人か集まったときに、リアカーを引いてWANTEDカードをもって市場を巡る習慣を、今日は彼らとやってみることに。ほとんどリアカーサーキット状態になっているけどまぁよしとする。時々チラシを配ったり、カードを見せたりしながら、リアカーでぐるぐる市場をまわる。

彼らは市場を熟知していて後ろ向きにリアカーに乗っていても私にあっち！こっち！と的確な指示を出してきた。「いつから市場きてるの？」「わかんない！生まれたときからじゃん？」生粋の栄町っ子である。

驚いたのは女の子がさりげなくWANTEDカードを居酒屋のカウンターで見せて、リビングで使いたいと願っていた「トランプ」をゲットしていたこと。いい収穫でした。

（北澤潤）